日本人の女性で子宮筋腫になる割合ってどのくらいか知っていますか?
日本人女性の約20〜30%(4〜5人に1人の割合)が子宮筋腫になると言われています。
しかし、ほとんどの子宮筋腫は良性であり、症状が出ない場合もあります。症状が出る場合は、生理痛や生理量の増加、腹部の圧迫感、頻尿や便秘などが現れます。
タイトル通り、わたしは子宮筋腫をもって生きてきました。
そして、多発性子宮筋腫をもつ子宮で3人の子どもを自然妊娠、自然分娩をし、36歳で開腹手術で子宮全摘をしました。
記憶に残しておくためにも、記録としてブログに綴っておこうと思います。
婦人科受診に至った理由
わたしがなぜ20歳で婦人科にかかったのかというと、生理痛がしんどかったから。また20歳になり、子宮頸がん検診を受けておこうと思ったタイミングでもありました。
産科婦人科の受診に抵抗を感じる方もいるかもしれません。わたしは、医療系の大学に通っていたこともあり、その抵抗はあまり感じませんでした。自分のカラダを知ることの興味もあったのかもしれません。
だいぶ軽い気持ちで臨んだ婦人科受診。
そこで、子宮筋腫と子宮内膜症と指摘されました。
ドクター「痛みがつよければ痛み止め出しておくね〜。また1年後くらいにきてください。」
診断はついたけど、私自身全く危機感はありませんでした。まだ若いし、生理痛以外は身体は元気だし、大丈夫!という何の根拠もない自信からだったと思います。
それよりも、子宮頸がん陰性の結果にホッとしたのを覚えています。
”子宮頸がんの早期発見のために検診をうけましょう”と騒がれていたからというのが大きいですね。
子宮筋腫とはなにか
子宮筋腫は、子宮の筋肉層にできる良腫瘍で、子宮の平滑筋細胞が異常増殖して筋形成されます。 子宮筋腫は、一つまたは複数の腫瘤として発生し、大きさや数には個人差あります。(子宮内膜症とは異なります。)
子宮筋腫は一般的に、20歳以上の女性によく見られ、子宮内膜症に伴い、女性の不妊の原因となることがあります。
多くの場合、良性の腫瘍であるため、がん転移を起こすことはありません。
原因について
子宮筋腫の原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝的素因、ホルモンバランスの異常、肥満、高血圧、運動不足などの生活習慣の影響が生じると考えられています。
女性ホルモンのエストロゲンが子宮筋腫の成長に同意しているとされており、更年期以降にエストロゲンの分泌が減少すると、子宮筋腫は自然に縮小することが多いです。
症状について
- 月経不順:生理が遅れたり、途中に出血したり、量が多かったり、生理中に出血が止まらなかったりします。
- 下腹部の:子宮筋腫が大きくなると、下腹部に圧迫感や痛みが生じます。
- 尿の異常:大きな子宮筋腫が膀胱に圧迫装着すると、尿がたまりにくくなり、頻尿や尿失禁、排尿困難などの症状が生じます。
- 腹部の膨らみ:大きな子宮筋腫が腹部を膨らませることがあります。
- 性交痛:子宮筋腫が位置している場所によっては、性交時に痛みが生じます。
わたしの原因と20代のときの症状について
わたしの原因として、もっとも当てはまるのが遺伝性要因です。わたしの母親、母親方の祖母が子宮筋腫で子宮全摘をしていました。必ずしも遺伝的な要素が関与しているわけではないといわれていますが、3代続くと遺伝性と考えてしまいますね。
20代のときの症状としては、無症状。子宮筋腫というよりは、子宮内膜症による月経痛がひどかったように感じています。
子宮内膜症とはなにか
子宮内膜は、通常、子宮内壁に存在し、月経周期の一部として排出されます。
子宮内膜症は、子宮内膜が子宮外の場所に生えてしまう病気です。 子宮内膜が子宮の外側の場所、上腹部、卵管、腹膜の上などに成長し、痛みや不妊などの問題を引き起こします。
比較的一般的な疾患の一つで、一般的に10人中1人程度が発症するとされています。実際にはもっと多くの女性が罹患している可能性もあります。
原因について
子宮内膜症の原因はまだ完全にはわかっていませんが、遺伝的な要因、免疫系の異常、ホルモンの異常、生活習慣などが考えられています。
症状について
子宮内膜症の主な症状には、生理痛、性交痛、腰痛、下腹部痛、不正出血などがあります。 これらの症状は、月経周期に関連して現れることが多く、症状が重度であれば、日常生活にも大きな影響を与えます。
わたしの原因と20代のときの症状について
原因についてははっきりとわかりませんが、12歳で生理がはじまったことから生理痛があり、月経不順でした。
生理痛がひどかったのは、子宮内膜症の影響ですね。しかし、処方してもらったロキソニンや市販の痛み止めで、生理痛がひどい1〜3日を凌げば生活に大きな影響はありませんでした。
婦人科の定期検診は必ずいこう
あまり危機感はないにしろ、毎年の婦人科定期検診は欠かしませんでした。
いつからか、子宮筋腫はたくさんある(多発性子宮筋腫)と言われるようになっていました。いつかは子どもを授かりたいという想いはありましたので、漠然とした不安はありました。
自分でやれることは、まずは自分の身体に向き合うことです。
症状があれば緩和することで生活の質は上がるし、女性のシンボルともいわれる子宮を守るため、今後のライフプランを考えた上で、どういう対応をしていけば良いのかを考えることが大切だと思います。
わたしは子宮全摘という判断をしましたが、小さいウチに手術で摘出すること、妊娠出産を考えての治療など、その人それぞれの治療が選択できる時代です。その選択肢が多くあるうちに受診することをおすすめします。きっと、目の前の先生やスタッフの方が、力になってくれると思います。
うちこのつぶやき
自分のカラダを理解する上でも、定期検診は重要です!
よく聞くフレーズだと思いますが、これが意外とハードルが高かったりしませんか?
まずはただ受診するだけなんですけど、結構いろいろと考えが出てきちゃいますよね。そして、まあいいか〜という結果になることも多々あると思います。
でも、何かしら辛い症状があるならばいくべきです。軽い気持ちで良いんです。
今思えば、20歳のときに婦人科に行った自分を褒めてあげたい。子宮筋腫や子宮内膜症があるということがわかったこと、その受診をきっかけに経過を診てもらえたことは本当によかったと思っています。
そして、婦人科の相談窓口を持っていることは、女性という自分を守るためにも心強いです。
20歳の自分に強いていうならが、子宮筋腫や子宮内膜症から不妊症につながることまで結びつけることができたらもっとよかったねと伝えたいです。結果的に子どもを授かることができましたが、奇跡かもしれません。
定期検診を続け、次回のブログは手術に至るまでをお伝えします。
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