子宮筋腫を手術する人の割合はどのくらいでしょう?
日本における子宮腫の手術割合は年々変動していますが、一般的には以下のような割合が報告されています。
全体の割合ではなく、症状が出ている患者や治療が必要な状態の患者に限定すると、約30〜40%が手術を選択するとされているようです。
ただし、子宮筋腫は症状がない場合や軽度な場合もあり、手術を必要としないケースも多いです。治療方法は症状や子宮筋腫の大きさ、患者の希望などによって異なります。
わたしは、36歳で開腹手術で子宮筋腫摘出のため子宮全摘術をしました。
記憶に残しておくためにも、記録としてブログに綴っておこうと思います。
子宮筋腫がありながらも、無事に3人を出産
前回のブログでもあったように、20代から多発性子宮筋腫と診断されていました。
ありがたいことに子宮筋腫の大きな影響がなく、3人の子どもを自然妊娠することができました。
妊娠中も、痛みなどもなく、切迫早産などの合併症も起こらず、無事に自然分娩することができました。
わたしの場合、多発性子宮筋腫でしたが、粘膜下筋腫や筋層内筋腫はあまり変化はなく、漿膜下筋腫のものがすくすくを育っていました。漿膜下筋腫であったため、あまり妊娠や出産に影響が出なかったのかもしれません。
実際、わたし自身あまりリスクについて考えていませんでした。”大丈夫”という勝手な自信がありました。妊娠は治療が必要な病気ではないけれど、正常な状態でもない。合併症など大きなトラブルが発生する危険性と常に隣り合わせという意識が低かったと反省しています。
本人は自信があっても、子宮筋腫が5㎝を超えるものがある場合は、クリニックでは断られることがほとんどです。わたしは、実家の地域で一番大きな病院を選びました。何がおきても良いように産科と小児科があるところで産みたいという思いがありました。
妊娠中、子宮筋腫が増大することもなく、赤ちゃんの一番近くで、静かに、そっと、お腹の赤ちゃんを見守ってくれていました(笑)
3回の妊娠とも、子宮筋腫がある場所を避けて胎盤が形成されていたことに驚きました。前置胎盤になることもなく、うまい具合にお腹の中に過ごしていた子どもたち。生命というものは神秘だわ〜とつくづく感じるのです。
生理とともにすくすく育つ子宮筋腫
28、30、32歳と2歳差で子どもを産み続け、完全母乳としていたため、3人目の出産が終わるまでほとんど生理がありませんでした。
出産ごとに1〜2㎝ほど子宮筋腫は大きくなっていましたが、妊娠のドクターストップはありませんでした。(どの先生にも、半年ごと定期受診は必ずしてねとは言われました。)
しかし、さすがに3人目の妊娠のときは、ドクターに気をつけるようにいわれていましたが・・。子宮筋腫も8〜9㎝くらいになっていましたから。
さあ!3人目の授乳が終わり、生理がはじまってからです。
あれ?こんなに出血量多かったかな?夜用ナプキンが3時間でいっぱいに。夜は漏れるのが不安で、夜遅くに寝て朝早く起きるという睡眠時間を削減することもありました。
生理前や生理中のお腹の張り感も強くなり、その期間だけズボンのサイズを上げたいと思うくらいでした。
仰向けで寝るのが苦しく、横向きで寝るようになっていました。仰向けで足を伸ばすとお腹の上に新生児の頭くらいのこぶが見えるようになっていました。
便秘にもなりやすく、不調です。
なわとびなどのジャンプ、ランニングとかできないんですよ。なぜかって?・・それは筋腫が大きくなってから、尿漏れするから(お恥ずかしい。。)
おりものの量もなぜかすっごく多くて、おりものシートが手放せなくなっていました。一年中。
1ヶ月の中で調子よく感じるのは1週間程度。あとは、排卵と生理期でなんだか心身共に調子が悪い。
貧血ぎみだったのだろう。生理後の体調の復活にも時間がかかるようになってきたのを感じていました。
ホルモンと貧血で機嫌が悪く、家族にあたってしまう日々。
参観日など長時間立っているのがしんどい。
異常なほどの眠気に襲われることもありました。
半年ごとの定期受診ごとに1㎝、2㎝と大きくなっていきました。半年で1㎝だとすると、1年で少なくとも2㎝は大きくなる。今の状態から2年間で4㎝、3年で6㎝大きくなると思うと、
「もう無理・・」と、なってきたのでした。
定期受診ごとに今後について医師に助言される
3人目の出産後、半年の定期受診の度に、ドクターに言われていました。
ドクター 「4人目ほしい?ほしいんだったら、筋腫だけとらないと絶対次に妊娠しちゃだめだからね。」 ドクター 「筋腫だけ取る手術をしたら術後1年は避妊して、出産は帝王切開になる。」 わたし 「女の子がほしいなという気持ちはまだあって(我が家は3人とも男の子)。でも、3人で充分。もうとっちゃおうという思いもあります。」 ドクター 「子宮筋腫とったからって次の妊娠に耐えられる子宮かわからない。妊娠できるかもわからない。」 ドクター 「〇〇さん、まだ30代半ばじゃない?その年齢の人に筋腫大きいからって、子宮とってしまったほうがいいよなんて簡単には言えないよ。もしとっちゃったあとに、やっぱり産みたかったってなったらそれは辛いから。」 ドクター 「子宮は女性のシンボルっていうじゃない。だから、よく家族と考えて。手術するなら3ヶ月前に言ってくれたら手術の予約いれられるから。」先生は、淡々と事実を話してくれました。そして、わたしの気持ちもくみ取って寄り添ってもくれました。わたしが悩んでいることを一番理解してくれたのは先生でした。
先生は助言はしてくれるけれど、決めるのは自分。
家族に意見を求める
わたしの相談相手は、主人と実母。
夫 とは、今後のライフプランを含め話をしました。 わたし 「女の子ほしい?4人目ほしいと思う?」 夫 「絶対に女の子が生まれるならほしいけど、そりゃないっしょ(笑)3人男だったんだから、きっと男。」 夫 「子どもは産めるけど、育てていかないといけない。オレはこの3人を立派に育てることのほうが今は大切だと思っている。」 夫 「これ以上弟が増えたら、(長男)が可哀想かな。ずっと我慢させてきているから。少し手厚く見てあげないとな〜って。」 わたし 「確かに。この3人を自立させることが今は一番大事だと思う。でも、子どもは今しか産めないからな〜・・・」 夫 「とってしまうのがいいと思っている。手術の時期は考えよう。」 わたし 「子宮とっちゃうのか〜。手術ヤだな〜、怖いな〜。生きて帰ってこれるかな?」(急に手術の恐怖を覚える自分) わたし 「やっぱり子宮全摘がいいかな?妊娠したいって思うなら筋腫だけ?」 夫 「いや、再発することもあるんでしょ?全部とるのがいいんじゃない?」 わたし 「そうだよね〜、産まないなら全摘だよね。何度も手術するのは嫌だもん。」 実母 には、実母、祖母ともに子宮筋腫で子宮全摘していることから実体験を踏まえて意見を聞く。 実母 「とりなさい。はやくとりなさい。」 実母 「そんな大きくなったら体にもよくない。とってしまえば、体もラクになる。」 わたし 「やっぱりとった人は、とれっていうよね。お母さん、手術終わってから調子がよくなったもんね。」 実母 「手術受けるって怖いかもしれないけど、大丈夫。よくなるから。手術は若いうちにしたほうが、回復も早い。」 実母 「入院中と術後は子どもたち預かるから」周りは全員一致で手術を勧めてくれました。
わたしの体のことを一番に考えて、手術することが一番だと考えてくれました。文章にするとさっぱりに聞こえてしまいますが、実際は優しく背中を押してくれました。感謝しかありません。
わたしの中での葛藤
8割程度は子宮全摘することを自分の中でも決断していた。
しかし、まだまだ迷いはある。
本当に4人目産まないの?女の子ほしくないの?
手術しても無事に退院できるの?(やっぱり怖い。痛いのやだ。)
まだ体調的にはそこまでじゃないんだし、急いで手術を決めなくてもよくない?40歳くらいになったらとるとか。(なんとか手術を引き延ばそうという考えにシフトしてきた・・w)
子どもたちのことが考えたら、この2、3月あたりに手術するのがベストだとなんとなくイメージがついていました。
長男:小1(入院中、母親がいなくてもお父さんと一緒に生活できる。)
次男:年中(幼稚園お休みしても良いと言ってくれた。じーじとばーばの家にいくのもとても楽しみらしい。)
三男:3歳(3歳になるのでじーじとばーばとも意思疎通は問題なし。預けてもなんとかいけそう。)
夫にとってはいつがベストだろうか?
夫 「子ども3人を一人で見ることは自信がない。じーじとばーばに預かってもらえば、小学生くらいは見られる。」仕事は、有給と介護休暇をフルに活用して3週間は休むことできるということになりました。
預け先の実家の様子は?
まさかの!わたしの祖母(89歳)が家で転倒して腕を骨折。しかも、手術が必要となる。マジカ(゚Д゚)
わたしの手術までになんとかなりそうとのこと。
実母 「こっちはなんとかなるから、手術しなさい」実家のハプニングはあったが、もう決めるしかない。今しかない。
この時期を逃したら、ダメな気がするとわたしの直感がそう言っていました。
気持ちがいったりきたりしながら、こうして手術の予約をしたのでした。
結局、この気持ちの葛藤は、入院前日まで続きました(^_^;)
うちこのつぶやき
気持ちの整理が完璧につかないまま手術の予約をしてしまいましたが、わたしの性格上はこの勢いが最後の一押しだったのだと思っています。
子宮筋腫は良性腫瘍であるため、焦らずにじっくり考える時間があります。もう少し気持ちのゆとりをもって考えてもよかったかもしれませんね。家族にとってもベストな時期を考えたとき、この時しかなかったと思います。今、全く後悔していません。
手術は簡単には決められません。女性としてのライフプランを考えて、家族の協力、仕事との兼ね合いなど、いろいろな調整が入ってきます。最後は、これからの自分がどうすることが幸せなのかだと思います。
迷うことで自分自身と向き合う良い機会となったと思っています。
悩んでいる間も、必ず定期受診はいくべきです。主治医の先生たちは、患者さんの状況にあったアドバイスを的確にしてくれるので。
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