子宮全摘術入院までの準備〜レルミナ内服編〜

「子宮全摘することにします!」

そう主治医の先生に伝えました。

その場で手術希望日を伝え、3ヶ月後に手術日程が組まれました。

手術をする意志を伝えたら、とんとんとマニュアルにのって進んでいきます。

病院では、あっちこっちに行くように指示をもらいます。術前検査を行ったり、いろいろな医療従事者にから説明を聞いて、同意書に記入をしたりしました。

家では、わたしが入院中の家族の計画を立てていきました。

手術まで3ヶ月ありましたが、考えたり、悩んだりとバタバタと過ぎていきました。

わたし自身、子宮をとることへの戸惑い、手術への不安など、鬱々としていることも多い日々でした。

レルミナの内服がはじまった

MR上、最も大きな子宮筋腫(漿膜下筋腫)の大きさは18㎝。このまま手術すると、お臍上まで切らないといけなくなる。それを回避するために、レルミナという薬を飲んで筋腫をできるだけ小さくしたいと説明されました。

レルミナとは(※個人的な理解です)

下垂体でGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の働きを抑えることで、黄体形成ホルモンおよび卵胞刺激ホルモンの分泌を阻害し、卵巣からのエストラジオールやプロゲステロンなどの性ホルモンの濃度を低下させます。

要は、”生理を止めて閉経状態にしてしまうこと”とわたしは捉えました。

レルミナが子宮筋腫に与える影響について調べてみた

  1. 子宮筋腫の収縮: レルミナは子宮筋腫の収縮を促す作用があります。筋腫は子宮内膜と子宮筋層の間にできる良性の腫瘍であり、レルミナの作用によって子宮筋層の収縮が増加し、筋腫のサイズが縮小する可能性があります。
  2. 症状の軽減: 子宮筋腫が原因で引き起こされる症状、例えば月経不順や出血量の増加、腹部の圧迫感、頻尿などが改善される場合があります。レルミナによって子宮筋腫の収縮が促されることで、これらの症状が軽減される可能性があります。
  3. 手術の前処置: レルミナは、子宮筋腫の手術前に行われる場合があります。筋腫のサイズを縮小させ、手術を行いやすくするために使用されることがあります。手術の前処置としてレルミナが使用される場合、通常は一定期間の間、レルミナを服用し、筋腫の縮小を待つことになります。

レルミナの副作用について調べてみた

  1. ホットフラッシュ(ほてり): レルミナ使用中に突然の体温上昇、発汗、顔の紅潮などのホットフラッシュが起こることがあります。これは一時的な症状であり、通常は治療の初期段階に最もよく現れます。
  2. 月経変調: レルミナの使用によって、月経周期が変動することがあります。月経の間隔が長くなったり、月経が停止したりすることが報告されています。
  3. 副腎機能の一時的な低下: 長期間にわたるレルミナの使用は、副腎機能の一時的な低下を引き起こす可能性があります。これにより、一部の患者では疲労感や筋力低下などの症状が現れることがあります。
  4. 骨密度の低下: レルミナの使用は、骨密度の低下を引き起こす可能性があります。特に長期間の使用では、骨粗鬆症のリスクが高まることが報告されています。
  5. 性ホルモンの低下: レルミナは性ホルモンの分泌を抑制するため、一部の女性では性ホルモンの低下に関連する症状が現れることがあります。例えば、性欲の低下、乾燥した膣、不快感などが報告されています。
  6. その他の副作用: レルミナの使用に関連して、頭痛、めまい、吐き気、便秘、下痢などの一般的な副作用が報告されています。

わたしに出現した副作用について

先生の指示通り、次の月経がきたら内服をはじめました。

 ドクター 「閉経状態にもっていくから、ホットフラッシュみたいな感じがあるかもしれない。でも、副作用が出てもなんとか手術まで飲み続けてほしい。」

副作用に不安を感じていましたが、ありがたいことにそのような副作用がなく過ごすことができました。

強いて言えば、頭痛はでました。

”ホルモンが分泌するぞ〜”というときに無理矢理抑制しているので、時々は頭痛が出現することはありましたが、長続きするなく、生活に支障がでることもありませんでした。

レルミナは高価な薬

レルミナ錠40mg1錠の薬価が、なんと869.8円

30日分の処方れ8,710円(3割負担の場合)。

10割負担だと、26,094円。計算してよりギョッとしました。

こんな高い薬だと知らされていなかったので、領収書をもらったとき、「たかっ!」とつい声に出してしまいました。

高価の薬ですので、かかりつけの薬局では常備しておらず、取り寄せてもらいました。

薬剤師さんも、薬の高さに驚き、申し訳なさそうに領収書を出してくれました。「高い薬ですね(^_^;)」と。

これが手術前まで続きましたので、約3ヶ月分内服しました。

一応、保険屋さんに、

「手術のための内服なんですけど、保険適応ですか?」と聞いてみましたが、

「適応になりません。」とのことでした。

内服の方法について

1日1回1錠を食前(食事の30分前までを目安)に内服するように言われました。

この1回が、とてつもなく大変でした。

内服習慣のないわたし、しかも朝のぼーっとしているときはつい忘れがち。しかし、あまっちょろいことは言ってられません。手術のために、身体のためには、絶対のまなければなりません。

家族に「薬のんだ?」と声をかけてもらって、なんとか飲み続けます。

1ヶ月もすると無意識に内服している日もあって、朝のんだかどうかもあやふやに。薬のフィルムに日付を書くことにしました。

困ったことは、朝ご飯の味見ができないこと。食前内服は、内服して30分はものを口にしてはいけないらしいので、味見はできません。

それなら、早起きして薬のめばいいのにって?そうなんですけど、、朝は苦手で。

そんなこんなで内服は継続できました。朝のみ忘れたときは、お昼前にのめはOKのよう。

内服の効果は如何に?

内服して1ヶ月。効果を実感しました。お腹のこぶがちょっと小さくなった気がしただけでなく、内診でも一回り小さくなったと言われました。

仰向けが苦しかったのが、やや楽になりました。あとは、縄跳びなどジャンプができるようになりました。以前は、ジャンプをすると腹部の圧迫感と尿漏れにつながっていましたが、それがかなり改善されました。

レルミナを内服を続ければこのまま小さくなるのかもしれないと期待しましたが、その後は横ばい。劇的に小さくなることはありませんでした。

先生がいうには、「大きくならずに、現状維持ってだけでも大事」と。

確かに、生理ごとに大きくなってたら手術までにまた大きくなってしまいますもんね。

うちこのつぶやき

レルミナ内服への不安はありましたが、この薬のおかげで手術創はお臍の下におさまりました(^^)

毎月の生理がこないことに、やはり違和感を感じました。

しかし、出血による貧血が抑えられ、身体の負担軽減されたことで、非常に生活がラクになりました。

今まで出血による貧血が、身体にどれだけ悪影響を及ぼしていたのか、実感できました。

“この子宮筋腫はとるべきだ”、手術が最良の選択だということを理解させてくれました。

手術に前向きになれたひとつです。

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